連休明けってなんでこんなに嫌な気持ちなんだろう・・。
連休明けで仕事行きたくない。でもそう思っているのってわたしだけじゃないから我慢が必要だよね。
今回の記事は
このような状態にお困りの方に向けて書いています。
わたしも連休明けの仕事は「行きたくない」とネガティブな気持ちになる人のひとりです。
今まではそんな自分の心にゆっくりと目を向けずに、がむしゃらに働いていました。その無理をした生き方のよってわたしは12年間社交不安障害・視線恐怖症と戦っていました。
ですがあるとき、自分がHSPであることを知り、連休明けの不安や仕事の疲れは気質からきているものだと分かったのです。
HSPは生まれもった気質のことをさします。
HSPは繊細で刺激に敏感で、いろんな所に神経を使ってしまうためとても疲れやすいです。
HSPは大変なことも多いですが、ストレスから離れる生活や考え方を変えると過ごしやすくなります。
今回は連休明けの不安や疲れに対する、HSPさんにオススメの対策もお話していきます。
関連記事:【体験談】社交不安障害を30歳で克服。それまでの過程を一挙公開。
関連記事:わたしが感じた不安障害とHSPの境界線。不安障害を克服して見えてきたものとは
目次
HSPって何?
さっき言っていたHSPってなに?
HSPについてもっと詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください。
自分がHSPかどうかの診断テストも載せています。
自分がHSPだと分かったら取り入れてほしい習慣や考え方があります。その内容をまとめた記事がコチラ。
連休明けの不安とHSPの関係
ではまず、HSPさんがなぜ連休明けに不安を感じやすいのかをみていきたいと思います。
不安とHSPの関係① 物事を深く考える
HSPさんは物事を深く考えます。
そんなHSPさんは、久しぶりの仕事に自然と仕事のことが頭に浮かんできます。
- 「仕事のこと上司に報告することあったな」
- 「連休明けだからな。仕事のリズムを整えないと。」
- 「明日仕事行ったら、絶対にあの仕事終わらせよう」
またHSPさんは、考えたことに対して頭の中で深く処理をします。
先ほどの考えを例に挙げると、
- 「上司に報告しなくちゃいけないけど、機嫌が悪かったらどうしよう。どのタイミングで伝えようかな?」
- 「明日から5連勤か〜。長いな。来週、大事な仕事が入っているから、どうやってこなしていこうかな。」
- 「あの仕事、来週中までに絶対に終わらせないと。でも他の仕事もある中、どうやって片付けよう。」
HSPさんは考えたことに対して疑問や心配を抱えやすいので、不安はどんどん大きくなっていくのです。
不安とHSPの関係② 警戒心が高い
HSPさんは、他の人より警戒心が高いといわれています。
HSPさんにとって仕事が「つらいもの」「疲れるもの」だとマイナスなものであるとすれば、仕事の日が近づいてくるにつれて、警戒心が自然と働きます。
例えば、
- 緊張したり、そわそわしたりし始める。
- 寝つきが悪くなる
- 仕事のことばかり考える
などです。
これは予期不安から身を守るために、湧き上がってきた自然な感情・状態と言えるでしょう。
連休明けの疲れとHSPの関係性
次は連休明けの仕事がなぜ、どっと疲れを感じてしまうのかをみていきたいと思います。
疲れとHSPの関係性① 気持ちの切り替えにエネルギーを使う
HSPさんは仕事モードとOFFモードの差がとても大きいです。
その大きな差が疲れる原因の1つとなります。
まずはじめに、HSPさんにとっての仕事モードとOFFモードについて解説したいと思います。
- 五感や人からたくさんの刺激を受ける
- 相手の機嫌を伺う
- 仕事上、笑顔が必要ならば笑顔を作る
- コミュニケーションが必要ならば、しなくてはいけない
- 休憩中に雑談に参加する
- 困っている人を見て見ぬふりができない
など。
HSPさんは刺激に敏感です。
刺激を受ければ受けるほどHSPさんの体力は奪われてしまいます。
ここでいう刺激とは、匂いや音などの五感の刺激もそうですが、1番の大きな刺激は「人」です。
人の態度や発言によって、相手の機嫌を伺ったり、「怒ってないかな?」などHSPさんはあれこれ考えてしまいます。
そのため人との関わりが避けられない職場は刺激の多さや、気疲れによって疲れてしまうのです。
- 疲れに耐えて関わらなくてもいい
- 相手の思考を読み取らなくてもいい
- 笑顔を作らなくてもいい
- 無理に話さなくてもいい
- 気を使わなくてもいい
など。
HSPさんは内向的な気質であるため休日は人との関わりが少ない方が多いと思います。
人と関わらないということは、その分エネルギーを使わなくていいということです。
HSPさんは一人の時間でエネルギーを回復します。
そのためカップルで同棲している場合や家庭をお持ちの方でも、うまく一人の時間を作って心と体を休める時間を作るといいでしょう。
休日は人との関わりが減り、どのように過ごすかも自分の体力を見ながら調節することができるのでHSPさんにとっては大事な充電期間となります。
このようにHSPのONとOFFには違いがあるのです。
家電製品でも電源ONとOFFの切り替えの時に1番、エネルギーを使うと言われていますよね。
HSPさんも同じで、休日から仕事に気持ちを切り替えるだけでたくさんのエネルギーを使うのです。
疲れとHSPの関係② 生活リズムの乱れ/疲れの蓄積
HSPさんの疲れは体を動かす体力的な消費だけではありません。
人との関わりにおいての気疲れや、思考を働かせることによって起こる脳の疲れもあります。
そのためHSPさんはとても疲れやすいので睡眠がとても大切です。
(→HSPさんの疲れやすさをさらに詳しくまとめた記事はコチラ。)
健康的にオススメされている8時間睡眠はHSPさんも意識した方がいいと思います。
しかし人は連休に入ると見たい映画を見たり、普段できない夜更かしをして、生活のリズムが崩れがちです。
HSPさんの中にも休みになると夜更かしをしてしまうという方もいるのではないでしょうか。
自分にとってストレスの少なかったと感じる休日だったとしても、HSPさんは単に寝不足の疲れや体を動かしたことによる体力的な疲れの場合があります。
連休明けの仕事の不安や疲れへの対策
ではここからはHSPの気質を受け入れた上で、どのように連休明けの不安や疲れに対策・対応して行けば良いのかをお話していきます。
対策① 今の環境が自分に本当に合っているかを考える
まずは大きな枠組みな考え方として、今の職場が自分に合っているかどうかです。
例えばこんな環境の中で働き続けたら、心が限界になってしまいかねません。
- 過酷な労働環境(残業や負担の多い作業量など)
- 上司が威圧的で、精神的に追いやられている
- HSPにとって刺激が多すぎる職場(人が多い、音が大きい、匂いがきつい、不衛生など)
冒頭でもお話したとおり、心の状態が不安定のまま無理して働いてしまうと心の病気に繋がる可能性もあります。
心の状態に目を向けて、無理しすぎていないかどうかを確認してみるといいと思います。
HSPさんが職場で感じるストレスや問題点に関する記事を下にまとめました。
●職場の上司や先輩が威圧的で怖い。怖いと感じる心理とそのような威圧的な人に対しての向き合い方をまとめています。その記事はコチラ。
●職場の人間関係に疲れる。その原因とできる対策をまとめています。その記事はコチラ。
●今日も職場で怒られるのではないか・・。怒られることが怖いと感じるのには生まれ持った気質が関係していた!?内容が気になる方はコチラ。
●職場でいい子ちゃんキャラを作りすぎて疲れる。いい子ちゃんになってしまう心理と卒業の仕方をまとめました。その記事はコチラ。
対策② 疲れやすさを受け入れて、体力回復を大切にする
もちろん自分の好きなことをして過ごすのは、リフレッシュや生きがいのために大切です。
しかしHSPさんは
- 自分が疲れやすい気質であること
- 連休あけはいつも以上に体力を使うこと
ということを意識して、体力回復にもきちんと目を向けながら過ごすことが大切です。
そのために睡眠時間はしっかり確保しましょう。
仕事の前日はソワソワしてしまうHSPさんも多いと思うので、
- 仕事の前日は早めに布団に入る。
- 自分が落ち着く音や香りを用意して、リラックスできる環境にする。
など、安心してゆっくりと身体を休められるように工夫してみてください。
HSPさんはリフレッシュと体力回復をバランス良く取るように心がけるといいでしょう。
なお睡眠時に不安や緊張でなかなか寝付けない方は下の記事をご参考ください。
対策③ ハードルを下げる
- 休み明けは気持ちが乗らないのは当たり前。
- 休み明けは疲れやすいのは当たり前。
休み明けは、気持ちが沈むのも、久しぶりの仕事で疲れてしまうのも仕方のないことです。
そんな時はハードルを下げて考えるようにしましょう。
気持ちが乗らないときは、無理やり気持ちを高めようとせずに、
昨日まで休みだったんだし、気持ちが下がるのは当たり前だよね。仕事に行っただけで自分、偉い!
また疲れてパフォーマンスが落ちたり、人と関わることが嫌になったとしたら
ハハハハ・・。自分疲れてるな〜。とりあえず自分のペースで仕事できたらいっか。
やる気のない自分や頑張れない自分を責めずに、そんな自分も「あるがままの姿」として受け入れていきましょう。
まとめ
今回はHSPさんが連休明けの仕事が辛く感じる理由についてまとめました。
●連休明けの不安とHSPの関係
- 【物事を深く考える】HSPさんは物事を深く考えます。考えたことに対して疑問や心配を抱えやすいので、不安はどんどん大きくなっていくのです。
- 【警戒心が強い】HSPさんは他の人より、警戒心が高いといわれています。HSPさんにとって仕事が「つらいもの」「疲れるもの」だとマイナスなものであるとすれば、仕事の日が近づいてくるにつれて、警戒心が自然と働きます。
●連休明けの疲れとHSPの関係性
- 【気持ちの切り替えにエネルギーを使う】HSPさんは仕事モードとOFFモードの差がとても大きいです。気持ちを切り替えるだけでたくさんのエネルギーを使うのです。
- 【生活リズムの乱れ/疲れの蓄積】自分にとってストレスの少なかったと感じる休日だったとしても、夜更かしで疲れが取れていない、または単に体を動かして体力的に疲れていることもあります。
●連休明けの仕事の不安や疲れへの対策
- 【今の環境が自分にあっているかどうか】大きな枠組みな考え方として、今の職場が自分に合っているかどうかです。心の状態が不安定のまま無理して働いてしまうと心の病気に繋がる可能性もあります。心の状態に目を向けて、無理しすぎていないかどうかを確認してみるといいと思います。
- 【疲れやすさを受け入れて、体力回復を大切にする】HSPさんは自分が疲れやすい気質であること、連休あけはいつも以上に体力を使うことということを理解して、体力回復を大切にするといいでしょう。
- 【ハードルを下げる】休み明けは気持ちが乗らないのは当たり前、休み明けは疲れやすいのは当たり前と思って無理をせず、そんな自分も「あるがままの姿」として受け入れていきましょう。
お仕事に行かれているHSPさん、いつもご勤務お疲れ様です。
仕事はたくさんのエネルギーを使いますし、HSPさんはストレスを感じやすいと思います。
連休明けはさらに、職場に行くのが億劫になりますよね。
そのような中、職場に向かった自分をどうかたくさん褒めてあげてください。
素敵です。すごいです。頑張ってます。
無理をしすぎないようにしてくださいね。最後にHSPの自分を好きになるヒントをまとめた記事をご紹介します。
コチラです↓↓
今日はこの辺で終わります。最後までお読みただき、ありがとうございました。