買い物に行くとものすごく疲れる。
もっと買い物を楽しくしたい。
わたしも買い物が苦手なひとりです。よく買い物中に顔がひきつるという現象にも悩まされていました。かなりのストレスがかかっていたようです。
自分がHSPの気質をもっていることを自覚したことで、買い物に対する苦手意識の原因がわかりました。
今回はわたしの体験も交えながら、買い物の苦手意識とHSPの気質の関係に焦点を当ててお話していきます。
HSPについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
目次
HSPさんが買い物が苦手な理由
HSPさんは繊細で刺激に敏感です。
HSPさんは非HSPさんに比べて、環境や刺激に影響を受けやすく疲れやすいです。
よくみてみると、買い物にはHSPさんの疲れやすさに繋がる刺激がたくさんあります。
それが買い物が苦手な理由に繋がります。
ではさっそく、HSPさんが買い物が苦手な理由を一つ一つみていきましょう。
苦手な理由① 人ごみが苦手
HSPさんは人ごみが苦手な方が多いです。
大型ショッピングモールやセール期間のお店は人ごみになる場合が多いと思います。
HSPさんは視覚が敏感です。
人がたくさんいる光景からたくさんの情報をキャッチしてしまうので疲れやすいです。
例えば・・
- マナー違反をしている人が気になる
- 劣等感をもっている場合、幸せそうな家族やカップルに目がいってしまう
またHSPさんは嗅覚も敏感です。
香水や体臭の匂いが苦手なHSPさんは多いと聞きます。
人ごみは人口密度が高いので、人と人との距離が近いので、HSPさんが苦手な匂いを感じとりやすくなります。
苦手な理由② 店員さんとのやりとり
店員さんはお客さんに話しかけて、売上に繋げることが一つの仕事です。
しかしHSPさんは内向的な気質の方が多いので、どちらかというと店員さんとのやりとりに苦手意識をもつ人が多いと思います。
そしてHSPさんは良心的なので、話しかけられたらついつい応答してしまうって方もいると思います。
またHSPさんは、物事をゆっくり考えて答えを出すタイプです。
話しかけられたら気持ちが焦ってしまい、ゆっくり考えることができませんよね。
このようにHSPさんは、店員さんの存在に気疲れしてしまったり、話しかけられることによってストレスを感じたりしやすいのです。
苦手な理由③ 葛藤・決断
買い物は葛藤と決断がつきものです。
お金に余裕があったり、自分へのご褒美である場合は、葛藤や決断は少ないと思います。
ですがやはり買い物は「よく考えて買う」ということが多いですよね。
HSPさんはそのような思考を働かせる時にもエネルギーをたくさん消費します。
先ほどもお話しましたが、HSPさんは物事をゆっくり考えて答えを出します。
買い物は店員さんや他のお客さんの視線や気配を感じて、HSPさんにとってはゆっくり考えられる環境ではありません。
落ち着かない環境の中で葛藤や決断が働くとなおさら疲れやすくなります。
買い物が苦手なHSPさんへのオススメの対策
HSPさんの気質から、HSPさんが買い物が苦手な理由をみてきました。
では今度はその苦手な理由を受け入れた上で、HSPさんにオススメする対策をまとめていきたいと思います。
HSPであるわたしもこの対策を取り入れています。
対策① 疲れたらこまめに休憩をはさむ
疲れたら無理をせずにちょこちょこ休憩をはさみましょう。
カフェに入ってゆっくり休んでもいいですし、ベンチに座ってぼーっとするのもいいと思います。
HSPさんにとって買い物は体力的な疲れだけではありません。
いろいろな神経を使って疲れが蓄積していると思います。
休憩のときに大きな悩み事をしたり、携帯を見すぎたりすると、また思考を働かせて疲れてしまうので、休憩の取り方にも工夫が必要です。
美味しいものを口にしたり、読書に浸ったりして疲れがたまった脳をリフレッシュさせることを心がけましょう。
対策② 店員さんと無理にやりとりしない
HSPさんは良心的な方が多いので、店員さんの接客をはねのけることに罪悪感を感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし苦手なコミュニケーションを取ることで、自分が疲れてしまいますし、せっかくの買い物に集中できなくなってしまいます。
自分の中で店員さんに話しかけられた場合のシンプルな断り方を決めておくといいでしょう。
ちょっとひとりでお店、見て回ってもいいですか
何かあったら声かけさせてください
店員さんもお客さんに不愉快な思いをさせないように気をつけているはずです。
きっとその一言で店員さんも「このお客さんは一人でゆっくり見たいんだな」と察すると思います。
また最初からイヤホンやサングラスをつけて入店することで、「ひとりの世界モード」に入れます。
店員さんに話しかけられたら、ニコッと会釈や「ありがとうございます」と一声返し、コミュニケーションを広げない工夫をしましょう。
イヤホンやサングラスは接客対策だけでなく、HSPさんが苦手な刺激からも守ってくれます。
例えば
周囲の会話/周囲の騒音/店内のBGMなど
周囲の人の気配や視線/店内の照明など
自分の苦手な刺激に合わせて、これらのアイテムを利用するのもオススメです。
対策③ 自分にあった買い物の手段を見つける
お店での買い物が苦手であれば無理にお店で買い物をしなくてもいいのです。
今はネットショッピングも充実している時代です。
【ネットショッピングのメリット】
- 店員さんと対面しない
- 自分のタイミングで買えるので、ゆっくり悩むことができる
- 検索を利用して自分の気になるアイテムを絞って、情報を減らして見ることができる。
- 外出時に伴う刺激がない(人ごみによる疲れや五感を刺激する音や匂い)
またユニクロやGU、無印などのお店もほとんど接客がありません。
今、それらの店舗はおしゃれでリーズナブルな商品がたくさんあります。
「ゆっくり自分のペースでアイテムを選びたい」という方に合っているかもしれません。
また古着屋さんやリサイクルショップの洋服コーナーでも買い物もオススメです。
接客はほとんどありませんし、試着室コーナーも自由に使えるところが多いからです。
自分に合っている手段で買い物を楽しめるといいですね。
まとめ
今回はHSPの気質に焦点を当てて、買い物する際の疲れやすさの原因とその対策についてお話しました。
まとめです。
●HSPさんが買い物が苦手な理由
- 【人ごみが苦手】HSPさんは人ごみが苦手な方が多いです。HSPさんは刺激に敏感なので、人がたくさんいる光景からたくさんの刺激をキャッチしてしまうので疲れやすいです。
- 【店員さんとのやりとり】HSPさんはあまりコミュニケーションが得意でない人が多いので、店員さんとのやりとりに苦痛を感じる方も多いでしょう。
- 【葛藤・決断】買い物には葛藤と決断が付きものです。HSPさんはそのような思考を働かせる時にもエネルギーをたくさん消費します。
●買い物が苦手なHSPさんにオススメの対策
- 【休憩を取り入れる】HSPさんにとって買い物は体力的な疲れだけではありません。いろいろな神経を使って疲れが蓄積していきます。疲れたら無理をせずにちょこちょこ休憩をはさみましょう。
- 【店員さんと無理にやりとりしない】店員さんに話しかけられた際のシンプルな断り方を決めておきましょう。苦手なコミュニケーションを取ることで、自分が疲れてしまいますし、せっかくの買い物に集中できなくなってしまいます。
- 【自分にあった買い物の手段を見つける】お店での買い物が苦手であれば無理にお店で買い物をしなくてもいいのです。ネットショッピングや店員さんの接客が少ないお店での買い物がオススメです。
お店での買い物は自分の好きなアイテムを見たり、ほしかったものを見たりすることで心がワクワクしてきますよね。
買い物が楽しいひと時に感じる方もたくさんいらっしゃると思います。
その一方でたくさんの刺激に疲れてしまい、買い物に対する悩みをもつ方もいるでしょう。
自分がどんな刺激が苦手で、買い物のどんなところに疲れを感じてしまうのかを理解して、自分にあった買い物の仕方をぜひ見つけてほしいと思います。
ではこの辺で終わります。お読みいただきありがとうございました。