自分の悩みを検索してたら「HSP」って言葉が出てきた!
「HSP」の気質が怖いくらいわたしに当てはまってる!!
HSPは「繊細で刺激に敏感」な気質の人のことをいいます。
HSPはテレビで紹介されたり、芸能人や有名ユーチューバーさんが自分がHSPであると公表したことで少しずつ認知が広がってきています。
しかし全体的にみると、まだまだ知らない人が多いと思います。
5人に1人にいると言われているHSPさん。
こんな割合ですと、
- 隣の人がHSP
- クラスの数名がHSP
- 身内の誰かがHSP
だとしてもおかしくないってことですよね。
ではこれからHSPについてもっと詳しくみていきたいと思います。
目次
HSPとは
HSPの説明
HSPとは(Highly Sensitive Person=ハイリー・センシティブ・パーソン)という言葉の頭文字を取ったもので、生まれつきとても繊細で刺激に敏感な人のことを言います。
物事を深く考えるので、なかなか行動に移せなかったり、決断するまでに時間がかかったりしてしまいます。
感受性が強いので涙もろくささやかなことにも感動を覚えます。
また共感力にも優れているので、相手の表情や仕草から何と無く気持ちを想像することが出来ます。
一つひとつの情報を繊細にキャッチしてしまうので、HSPさんはとても疲れやすいです。
HSPさんは脳内の警戒心を高める物質が非HSPの方より多く出ているそうです。
HSPは病気ではく「気質=生まれもったもの」なので、治すことはできないのです。
HSPの4つの特徴(DOES)
HSPはアメリカの心理学者エイレン・N・アーロン博士が提唱しました。
アーロン博士はHSPには4つの特性があるといっています。
その4つの特性を全て満たして初めてHSPであると言えるそうです。
それらの特性は「DOES」と名付けられています。今から説明する項目4つの英文の頭文字をとったものとなります。
その4つの特性は次の通りです。
①Depth of processing 〈DOESのD〉
深く考え、深く処理する
- 関心のあることに対して深堀し、たくさんの疑問をもつ
- 物事を深く考えて心配になり、なかなか決断ができない
- 物事を始める前からあれこれ考え、行動に移すのに時間がかかる
②Overstimulation〈DOESのO〉
過剰に刺激を受けやすい
- 強い光や大きな音、刺激の強い匂いが苦手
- 人混みが苦手
- 人に見られている環境では実力を発揮できない
- ささいな言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
- 痛みに敏感
③Empathy and emotional responsiveness 〈DOESのE〉
全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い
- 人が怒られていると自分まで怒られたような気持ちになる。人が怒られるのを見るのが苦手
- 映画やドキュメンタリーを見ると、登場人物に感情移入し、悲しくなったり痛みを感じたりする
- 涙もろい
- 人の仕草や声のトーン、表情などに敏感で、機嫌や思っていることが何となくわかる
- 言葉を話せない子どもや動物の気持ちを察することができる
- 人が困っていることにすぐに気づくことができる
④Sensitivity to subtleties 〈DOESのS〉
ささいな刺激を察知する
- 家電の機械音や静かな部屋での物音が気になってしまう
- かすかな匂いを感じとる
- 人の見た目(髪型、化粧)が変化したことに気づきやすい
- 第六感や直観に優れている
HSPの診断テスト
HSPであるかどうかを知るための診断テストとなります。
HSPを提唱したアーロン博士が作ったものとなります。
質問に対して「はい」か「いいえ」でお答えください。
- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- とても良心的である
- すぐにびっくりする(仰天する)
- 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節する、席を替えるなど)
- 一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ
- ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた
「引用:著:エレイン・N・アーロン/ 訳:冨田香里 ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。講談社 / ソフトバンク文庫」
質問に対して「はい」と答えた数が12個以上であれば、HSP気質であるといわれています。
また「はい」と答える数が多いほど、HSPの度合いが高いとされます。
また「はい」と答えた数が12個を満たさなくても、「はい」と答えた内容の感じ方が強ければHSPの可能性があるといわれます。
いかがでしたでしょうか。
もし自分がHSPの気質があるなと思ったら、これからHSPの気質に配慮した過ごし方や考え方を身につけていくと、気持ちが楽になっていきます。
HSPであることを受け入れよう
先ほどもお話ししたとおり、HSPは病気ではなく、気質=生まれもったものです。
今までなんとなく「生きづらさ」を感じていた人は、自分がHSPであると知って人生観が変わったという声をよく聞きます。
散々苦しんでいたものの正体は生まれもった気質によるもので、今までの苦しみは仕方のないものなんだ・・
「自分を知る」ことは安心感に繋がり、そこから自己受容が少しずつできるようになっていきます。
HSPの気質をもった自分をありのままに受け入れることで、今まで欠点だと思っていた部分を受け入れることができます。
そしてHSP特有の良い部分(感受性豊か、人の気持ちが良く分かるなど)を誇らしく思えるようになります。
まとめ
今回はHSPについてお話しました。
まとめです。
●HSPとは?
生まれつきとても繊細で刺激に敏感な人のことです。
●HSPの特徴「DOES」
- 深く考え、深く処理する
- 過剰に刺激を受けやすい
- 全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い
- ささいな刺激を察知する
●HSPの診断テスト
アーロン博士(HSP提唱者)が作った診断テストを載せてます。診断がまだの方は是非、戻ってやってみてください。
●HSPであることを受け入れよう
HSPであるとわかったら、自分の短所と長所をありのままに受け入れていきましょう。
そしてHSPの気質に配慮した過ごし方や考え方を身につけていきましょう。
では今日はこの辺で終わります。お読みいただき、ありがとうございました。