いろんな刺激を受けて、今日も疲れちゃったな〜
人間関係で疲れてしまった。もう今日は何もできそうにないや・・
HSPさんは繊細で刺激に敏感である気質から、周りからの刺激を受けとりやすく、疲れやすいです。
刺激をできるだけ受けないために、工夫をしているHSPさんも多いと思います。(HSPさんの疲れやすさをテーマにした記事がコチラ)
HSPさんはひとりでいる時間にエネルギーを回復していきます。
そのためひとり時間を確保しやすい自宅がHSPさんにとっては体力を回復する場所ともいえるでしょう。
しかしその住まいがHSPさんにとってストレスとなる環境であったら・・
外で受けてきた疲れを自宅でしっかり癒すことはできないでしょう。
今回はHSPさんの住まいの重要性についてお話していきます。
HSPについて詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください。
目次
HSPさんが疲れを取るには住まいの環境が大切
HSPであるわたしも住まいの重要性を身にしみて感じております。
わたしは実家を離れ13年が経ちます。
その中で住まいは7回変えています。
- 自分で契約したアパート・・4回
- 会社の指定の寮(住み込み)・・2回
- 同棲・・1回
現在はストレスを感じにくい家に住んでいますが、過去には高ストレスを感じる家に住んでいたこともあります。
今回はわたしの体験も踏まえてお話していきたいと思います。
ではさっそく、HSPさんが住まいの環境の中でストレスを感じてしまう原因と疲れを取るために大事な環境についてお話していきます。
HSPさんがストレスを感じる原因① 音
HSPさんは音に敏感な方が多いです。
家の中で苦手な音はというと
- 外の騒音
- 同じアパートに住む人や近所の人の生活音
- 家電などの機械音
などが挙げられます。
わたしは隣に住む人の生活音(壁に何かが当たる音・足音・話し声)に悩んだことがあります。
わたしが聞こえているということは。相手にも聞こえているのでは?
そんな気疲れもあって、二重のストレスを感じていました。
音対策:疲れの取り方に大事なポイント
HSPさんが家で疲れを癒すためには、音による刺激を少なくすることが大切です。
対策をご紹介します。
すぐできる対策
●防音アイテムをつかう
- 防音カーテン
- 防音シート
●隣人の生活音への対策
- 生活音が聞こえる面に本棚や大きな家具をおく・・音を吸収してくれる
- 間取りを変える・・物音が気になるところにベットを置くのを避ける
など
物件選び対策
●防音性の高い構造の家を選ぶ
一般的には
木造<鉄骨(軽量鉄骨・重量鉄骨)<SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)<RC造(鉄筋コンクリート造)
の順に防音性が高くなるといわれています。
わたしは現在、コンクリート造の家に住んでいます。
家賃は少し高くなってしまったのですが、何割かを会社が負担してくれているので助かっています。
隣人の声や物音はほとんど聞こえません。
自分も防音性に信頼ができるので、そこまで神経質にならずに済んでいます。
●騒音が気にならない場所を選ぶ
騒音のストレスが考えられる場所
- 空港の近く・・飛行機が離着するときの音
- 線路の近く・・電車が通るときの音
- 高架近く・・・車などが行き交う音
- 公園やグラウンド、学校の近く・・イベントの音や子どもたちの声
- 病院や消防署の近く・・緊急車両のサイレン音
- 工場や作業所の近く・・大型トラックや作業車の走行音やブザー音
- 大通りに面したところ・・車や緊急車両の音
など
わたしは工場の近くに住んでいたことがありました。
そのとき大型の作業車の音がわたしは苦手なんだと実感しました。
HSPさんがストレスを感じる原因② におい
HSPさんは匂いに敏感な方が多いです。
家の中でHSPさんが苦手な匂いだと考えられるのは、
- カビの匂い
- 排水溝の匂い
などが挙げられます。
わたしが住み込みで働いていたときの寮は、まさにおんぼろアパートでした。
壁や畳、浴室やトイレはカビだらけ、排水溝の掃除はしばらくされていない状態でした。
まさにカビ臭さ、下水臭さが充満なお部屋でした。
初日で鼻の奥が痛くなり、わたしには刺激が強くて自然と涙がこぼれてきました。
におい対策:疲れの取り方に大事なポイント
HSPさんが家で疲れを癒すためには、においによる刺激を少なくすることが大切です。
すぐできる対策
●においを消すアイテムを使う
- 消臭剤など
●においの原因となるものを除去する
- カビ取り
- ぬめり取り など
●プロの力をかりる
今はネット市場のマーケットが拡大したことにより、安価でプロの力を借りれる時代です。
可能であればそのようなサービスも利用してもいいと思います。
物件選びの対策
「苦手なにおいのある家を選ばない」
においの元を取りきる作業は素人には、なかなか難しいことだと思います。
内見するときに、においって感じますよね。
その時点で具合が悪くなったり、気になったりしたらよく要討した方がいいと思います。
においはそこにある限り、ずっと刺激としてHSPさんにストレスを与え続けるので、においの対策もHSPさんには必須です。
HSPさんがストレスを感じる原因③ 体感
HSPさんは外からの刺激にも敏感なので、室内や外の温度や湿度にも疲れを感じる方がいます。
わたしは冷房が強すぎる店内、満員電車での体感温度の上昇、温度の高いお風呂が苦手です。
家の中で体感のストレスとなるものは、
- 冬の寒さ
- 夏の暑さ
- じめじめとした湿気
- 隙間風による寒さ
などがあげられます。
わたしは冬の寒さが厳しい地域に住んでいたことがあり、その時住んでいたのが築古物件でした。
冬は暖房を使っても隙間風から冷たい風が入ってきて、温まらない室内にわたしは頭痛がしていました。
その寒さは寝るときにも影響があり、寒さが原因で眠れないということもしばしばありました。(夜、眠れなくて困っている。そのようなお悩みに関する記事はコチラです。)
体感の対策:疲れの取り方に大事なポイント
HSPさんが家で疲れを癒すためには、体感で感じるストレスを少なくすることが大切です。
すぐできる対策
●すきま風対策
- シートやストッパーなどで隙間をうめる
●防寒・防暑対策
- 窓をきちんと覆うサイズのカーテンをかける。
- 気温の温度差や湿気にストレスを感じたら、我慢をせずに暖房・冷房器具・除湿機を使って調節する
物件選びの対策
「外気の影響が大きい家は選ばない」
築古の家などでは、すきま風の対策に限界がある場合もあります。
体感のストレスを感じやすいHSPさんは、外気が入りやすくなっている家は避けたほうがいいかもしれません。
HSPさんがストレスを感じる原因⑤ その他 (対策含む)
他にも自分のストレスとなるものが住まいの中や周辺にある場合、家で疲れをゆっくり癒すことはできないでしょう。
ここでストレスになるものの例とその対策を挙げていきたいと思います。
●虫
虫が苦手な人にとって、住まいの中に虫がたくさん出たら、ストレスになりますよね。
わたしは蚊が大嫌いです。音に敏感なため、蚊のとんでいる音が苦手です。
寝るときにその音を聞いたら、気になって気になって寝れません。
また苦手な人がおおい、黒くてワサワサ動くあの虫。
わたしはそいつを見た日には逃すか駆除できるまで安心できず、怖くて身動きがとれなくなってしまいます。
【対策】
虫の出没は仕方のないことだと思いますが、環境によっても虫の出没を減らすこともできます。
- 階数をあげる(近くに草むらなどがある場合、階数が低い方が虫がの侵入がおおくなります)
- 虫の発生が低そうな家を選ぶ(衛生的な家)
- 虫の発生や侵入を防ぐアイテムをつかう
●人的環境
HSPさんは「人」から刺激を受けやすいです。
どんなに親しい人でも長時間ずっと一緒にいると疲れてしまうHSPさんは多いです。
そのため家族やカップルで一緒に暮らすHSPさんは、自分の疲れやすさに合わせて対策が必要です。
【対策】
- ひとりの時間を確保する
- 同居者に自分の疲れやすさを理解してもらう
- 家事を分担しておこなう
など
また友だちの家や親族・親戚の家が近すぎる場合、急な訪問や要求があるかもしれません。HSPさんは急な出来事への対応が苦手な方が多いです。
関係性のある方と家が近すぎないこともストレス対策のひとつとなるでしょう。(親戚づきあいが苦手なHSPさんに向けた記事はコチラです。)
さいごに
最初にもお話した通り、わたしは一人暮らしを始めてから、7回住まいを変えています。
自分がHSPだと自覚してから、住まいの環境の大切さを実感するようになりました。
→自分がHSPだと分かったらやるべきこと3選
過去のわたしは不安障害を抱えていて、自己肯定感がとても低かったです。(不安障害克服の体験談を綴った記事はコチラです。)
そのため条件が悪い家でも
住めればいい
安ければいい
という思考になり、「家は体を休める場所」という考えが及ばず、自分をいたわることをしてきませんでした。
住み込み時代はカビ臭くて、ホコリまみれの部屋、黒くてワサワサするものが頻繁にでる部屋を指定されたことがありますが、耐えることが普通だと思っていました。
ストレスにより、頭痛がしたり寝不足になったりして、明らかに体はSOSを出していたのに、自分の心の叫びに耳を傾けてあげることができなかったのです。
住まいの環境を整えることは自分を大切にするためにとても大事なことです。
今一度じぶんが苦手なこと、ストレスを感じやすい環境を見直してみてください。
もし我慢をしていたり、ストレスを感じていることがあれば、ストレスを減らしていく工夫をできることからしてみてください。
そしてこれから引っ越しや新しくひとり暮らしを考えているHSPさんは、ぜひ物件選びから慎重にしていってほしいと思います。
今日はこのへんで終わります。お読みいただき、ありがとうございます。
自分の気質をまだうまく受け入れられない・・。そのようなことでお困りの方にぜひ参考にしてほしい記事です。