今回はわたしが初めて心療内科を受診したときのことをお話します。
わたしは約12年間、社交不安障害・視線恐怖症をわずらっていました。症状が強い時期は毎日が生き地獄のようでした。
どうしてこんな残酷な病気にかかってしまったんだろう
わたし何も悪いことしてないのに・・神様の意地悪
そんなことを考えていました。
わたしが初めて心療内科を受診したのは20代後半のときです。そのときは、旅館で仲居として働いていました。
仲居の先輩は厳しくて、怖い人が多かったです。本気で怒鳴る人もいました。
わたしの同期は「あの先輩は怖いときもあるけど、根は優しいよね。」とか、「話せば、面白いよ!」なんて言っていました。
わたしも「そう思いたい」と思いましたが、先輩たちが怖くて仕方がなかったです。
そして先輩たちに見られているんじゃないかと視線を気にするようになり、視線恐怖症の症状が悪化していきました。
視線は先輩だけではなく、同僚、上司、お客さん全ての視線が気になり恐怖を感じるようになりました。
ストレスで顔が引きつる毎日。恐怖で頭が真っ白になり、仕事もままならなくなりました。
毎日仕事が行くのが怖くて怖くて仕方がありませんでした。そんなとき「心療内科を受診してみよう」と思ったのです。
心療内科をリサーチ
一体、心療内科ってどんなところ?
どんな症状の人が通えるところなのかな?
いざ「行ってみよう!」と思っても、「どんなところ?」「行っても意味あるのかな?」など不安を感じることがたくさんありました。
初めてだからこそ、慎重になっていたのだと思います。
「心療内科」について色々調べました。
行く勇気に繋がるような情報を探し、不安を安心に変えようとしていました。
行ってみないと分からないのに、行くと決心するまでに、時間がかかった記憶があります。
心療内科の実際の様子
今からわたしの通院した心療内科について情報をまとめていきます。心療内科も地域やその心療内科によって雰囲気や料金、診療内容、先生たちの人柄が違うと思います。
わたしのお話は「こんな心療内科もあるんだな〜」と、一例として参考にしていただけたらと思います。
①実際の雰囲気
わたしが通った心療内科はビルの2階にありました。
実際に足を踏み入れてみると、風邪で通院するような病院と雰囲気は変わりませんでした。
優しいメロディーのBGMがの流れていて、静かな空気でした。
患者さんはみんな前を向いていて、対面にならないようになっていました。
感想
初めて心療内科へ行った時はやっぱり怖かったですね。ビルに入る姿を見られたくなくて、ビルの前を行ったり来たりした記憶があります笑
受付の人は対応があっさりの人もいて、人が怖いわたしにとっては怖い印象を受けました。
まさにビビりまくってる状態ですね。
患者さんはわたしと同じ心に病気をもった人たち。そうだと分かっているからこそ、独特の雰囲気に感じました。
②料金
記憶はもうないので、心療内科のホームページを見返しました。
初診は4000円前後でした。再診は1500円前後です。
初診とその後は定期的に血液検査(甲状腺機能を調べたり、薬の影響を調べるため)があります。その際は血液検査代がプラスされます。
セットでカウンセリングも付けることができます。
カウンセリングは1時間1万円くらいです。
薬を処方された場合は、薬代もかかります。
感想
わたしは毎回、カウンセリングをセットにしていました。
カウンセリング代、約1万円が高いと感じました。
③待ち合い室の様子
待ち合い室は長椅子がいくつも並べられていました。
患者さんは、できるだけ隣の人と程よい距離をとって座っている感じでした。
わたしは「人に見られている」と思い、待機中は落ち着きませんでした。
待ち合い室には漫画や雑誌が置かれています。
見たくても人の視線が気になるので、取りに行くことはできませんでした。
受診のときは名前を呼ばれ、医師のいる部屋に入ります。
みんなの前で名前を呼ばれるのでわたしは嫌でした。
④受診内容
医師の診断
まずは医師の診断があります。だいたい30分程度です。
初診は、自分の症状について全てお話しました。
そこから医師は今後の治療の流れを考えてくれて、その症状に合う薬を紹介してくれました。
次の受診からは「あれからどうですか?」って感じで、薬の調節をしていく感じでした。
カウンセリング
医師の診断の後は希望すればカウンセリングを行うことができました。わたしはいつもお願いしていました。
わたしの担当してくれたカウンセラーさんは女性でとても優しい方でした。
- インナーチャイルド
- アダルトチルドレン
の心理学を中心にお話してくれました。その当時のわたしはとても心に響き、カウンセラーさんとお話するひと時が癒しの時間でした。
お話するたびに泣いていましたね。
感想
わたしは医師と相性が合いませんでした。
辛さを分かってほしいのに、親身にはなって話は聞いてくれませんでした。
受診内容は薬の調節と次の受診の予約がメインっていう感じでした。
5回ほど通って、行くのを辞めました。
⑤相談内容
- 人が怖い
- 人の視線が怖い
- 同僚との雑談が苦手
- 人と話すときに顔がひきつる
- 人に怒られることが怖い
- 人間関係がうまくいかず不安
- 上司や先輩が怖い
上記の悩みはのちに自分がHSPであることがわかったことで解決につながっていきました。下にHSPに関する記事・それぞれの悩みに関する記事を貼っておきます。
●不安障害の克服にわたしにとって大きなきっかけとなったHSP。そもそもHSPとは?詳細記事はこちら
●人と話すときに顔がひきつる・・HSPの関係とは?詳細記事はこちら。
●人に怒られることが怖い・・HSPの関係とは?詳細記事はこちら。
●人間関係がうまくいかずに不安・・HSPの関係とは?詳細記事はこちら。
●上司や先輩が怖い・・HSPの関係性とは。詳細記事はこちら。
⑥通院頻度
わたしの場合は心療内科と住んでいるところがだいぶ離れていました。そのため、頻繁に通うことが難しかったです。
わたしは2、3週間に1回の頻度だったと思います。遠方から通うにしては頑張っていたと思います。
基本は自分の判断で次の予約日を決められます。
初診の日は薬の効果をみたいと、医師に「次はこの日に来てほしい」と希望を出された記憶があります。
まとめ
今回はわたしが通った心療内科について実際の様子や感じたことなどをお話しました。
まとめです。
心療内科の実際の様子(わたしの通院した心療内科の場合)
- 実際の雰囲気(風邪のときに通院するような病院と雰囲気は変わりません。静かで落ち着いています。)
- 料金(初診と再診で金額が異なります。初診は4000円(再診は1500円)+血液検査代+カウンセリング代+薬代でした。)
- 待ち合い室の様子(自分で好きな椅子に座って待機します。名前が呼ばれたら、医師のいいる部屋に移動します。)
- 受診内容(医師:患者の話を聞いて、薬を調整します。そこで次回の受診の日程を一緒に考えます。カウンセリンラー:親身に話を聞いてくれました。)
- 相談内容(人が怖い、視線が怖い、雑談が苦手、人間関係がうまくいかないなど)
- 通院頻度(症状の度合い、患者の都合によるでしょう。わたしの通った心療内科は自分の希望で自由に予約が取れました。歯医者の予約のような感覚でした。ただ、初診の日は薬の効果をみたいと、医師に「次はこの日に来てほしい」と希望を出された記憶があります。
初めての心療内科はわたしにとってはハードルが高い場所でした。
結局は医師と相性が合わず、数回通院して終わりました。
ですが、あのとき通ったからこそ次へのステップを踏めたのです。
わたしが社交不安障害・視線恐怖症でもがいた中でしてきた経験は何一つ無駄なことはないと思っています。
この経験も誰かの力になれば嬉しいです。
この時期は「カギ閉めたか」や「電気を消したか」という不安・「眠れない」という不安についても悩んでいました。これらの悩みは行動療法の一つである森田療法を学んでいく中で解決していくことができました。体験談をつづった詳細記事を貼っておきます。
●鍵のかけ忘れ・電気の消し忘れの不安との向き合い方をまとめた記事はこちらです。
●眠れない不安との向き合い方をまとめた記事はこちらです。
その他にも不安障害での体験談や経験してきた中で見えてきたものなどをつづった記事もあります。
●社交不安障害(視線恐怖症)克服までの道のり。詳細はこちら。
●克服して見えた。不安障害となった境界線を明かします。詳細はこちら。
同じテーマで書かれているブロガーさんの記事もご紹介します。
●ねこまるさん:「HSPさん初めての心療内科 – 受診の流れと注意点 –」
ねこまるさんは仕事でストレスがたまり、心身が辛くなったときに心療内科に通われたそうです。心療内科にも場所によって雰囲気や診察内容が異なるので、ぜひ参考にしてみてください。ご自身がHSPでもあるねこまるさん。ブログ ではHSPさんに向けた記事をその他たくさん記載しています。
今日はこの辺で終わります。お読みいただき、ありがとうございました。