顔がひきつる・・。なんでか分からない。
ストレス?精神的な病気?・・色々調べてみたけど、はっきり原因がわからない。
わたしは約12年間、社交不安障害・視線恐怖症をわずらっていました。
森田療法の考えを生活の中に取り入れとこと、そして自分がHSPであると知ったことで不安障害を克服することができました。克服までの道のりをまとめた記事はコチラです。
当時、何より苦しかったのが「人が怖い」「人の視線が怖い」ということでした。
恐怖でパニックになる
↓
仕事がうまく回せない
↓
更に人の視線が気になる
この負のループでいつも苦しかったです。
この恐怖が原因で仕事は長続きしませんでした。(退職を伝えたときの上司の反応を記事にまとめました。その記事はコチラ。)
人や視線の怖さに長年苦しんできたわたしですが、その怖さと同じくらい悩んでいたことがあります。
それが「顔がひきつる」という症状です。
わたしは人と接せるときや、視線恐怖の症状を感じているとき、かなりの確率で顔がひきつっていました。
そんな顔を見られることが嫌でそれもまた人に見られている恐怖に変わっていきます。
目次
ひきつる原因が分からない
「顔のひきつり」とネットで検索すると、「顔面けいれん」という言葉が上位に出てきます。
気になって記事を読んでみたのですが、わたしには該当しませんでした。
また「顔のひきつり ストレス」という検索結果もよく目に止まりました。
しかしそれもなんだかしっくりこないのです。
顔がひきつっているときの心境はイライラする感情に似ています。
でも、イライラするような状況じゃなくても顔がひきつるので、「どうして・・」「なんで・・」と答えが出ずにずっと悩んでいました。
カウンセラーさんに悩みを伝えるときも、うまく説明できずにいつもモヤモヤしていました。
わたしは日記を使ったカウンセリングをしていたことがあります。当時の日記を見返してみると、顔のひきつりについて悩んでいたことを書いたものが出てきました。
その部分を抜粋してみました。
(保育士としての悩み)
いつも警戒しているからか、子どもから話しかけられるだけで顔がひきつってしまいます。
こんな自分では子どもたちは離れていくだろう、関心がなくなってしまうだろうという恐怖が生まれます。
(保育士としての悩み)
仕事が終わる1時間前くらいから変に何かを意識し始め、顔がひきつり、とにかく逃げ出したい帰りたいと思いながら職場を出ました。
こうなるといつも、なかなか現実に目を向けることに時間がかかり昨日も、こんな自分は変だ
一生、孤独だ、置いてかれるといったマイナスな感情が頭を支配していました。
このような感じで、原因不明の症状に悩んでいたんです。
顔がひきつる原因がようやく分かった
顔のひきつりの原因がわかったのは自分がHSPだと知ってからです。
HSPについての詳細を知りたい方は下の記事をご覧ください。
それでは顔のひきつりが起こる原因をHSPの気質と合わせてみていきたいと思います。
原因① 刺激が多くて気を張っている
わたしは現在保育士として働いています。
顔のひきつりは連絡帳を書いているときに起こることが多いです。
連絡帳は子どもたちが午睡で寝ているときに書きます。
午睡の時間は、パートさんが1人お部屋にいてくださいます。
パートさんはおもちゃ拭きをしてくれたり、一緒に子どもたちの呼吸の確認をしてくれたりします。
わたしは連絡帳は集中しないと文章がうまくまとめられません。
本当は誰もいない部屋で一人でやりたいくらいです。ですが環境的に不可能です。
時間内に連絡帳を記入することと、文章を考えることでわたしはかなりの集中力が必要です。
ですが、HSPであるわたしは周りが気になって仕方ないのです。
- パートさんの姿そのもの
- パートさんの仕事内容
- 無言で気まずい空気(感じているのはわたしだけかもしれません)
- 寝ている子どもたちの姿
- 隣のクラスの保育者の動き
このような視覚情報や場の空気がわたしにとっては強い刺激で、情報過多の状態になります。
常に気を張ってしまうことで顔のひきつりが起こっていたと気づいたのです。
原因② 疲れがたまっている
わたしの顔のひきつりは午後から更に強くなっていきます。
午前中でかなりのエネルギーを消費します。人がたくさんいる職場ではエネルギーを回復するタイミングがないので疲れはたまっていく一方です。
そのとき残っている余力はもう子どもと関わるだけのものです。
正直、会話することも辛い状況で職員や保護者と話すだけでかなり疲れます。
ですが子どものためにクラスの雰囲気を良くすることは大切ですので、表情をやわらくすることを心がけて職員と話すようにしています。
また保護者と信頼関係を作ることも保育者の一つの仕事なので、頑張って笑顔を作ります。
疲れがたまった状態で無理に表情をやわらかくしようとしたり、笑顔を作ったりすると顔がひきつってしまうことがわかりました。
HSPさんの疲れやすさをまとめた記事があります。詳しくはコチラをご覧ください。
顔のひきつりの治し方
このような場合、顔のひきつりを治すためにはどうしたらいいのでしょうか。
方法① 環境を変える
一つ目は環境を変えることです。例えば、
- 一人で黙々と仕事ができる職場にする
- 疲れがたまりにくい環境の職場にする(例えば、刺激の少ないところや人との関わりが少ないところ)
- 消耗したエネルギーを回復する時間が取れる職場にする(外に出れる時間が長く取れる。)
などです。
わたしの場合は環境を大きく変えることが難しいので「顔のひきつり」は仕方のないものだと思うようになりました。
しかし自分にとって顔がひきつっているということはストレスや疲れを感じていることを意味しています。
そのため無理をしすぎず、エネルギーを省エネする工夫を取り入れながら過ごしていこうと思っています。
→無理をしない過ごし方をまとめた記事もあります。興味のある方はコチラの記事をご覧ください。
方法② 自分に優しくする
これは治し方というより、顔のひきつりを悪化させない方法です。
- 一人で黙々と仕事ができる職場にする
- 疲れがたまりにくい環境の職場にする(例えば、刺激の少ないところや人との関わりが少ないところ)
- 消耗したエネルギーを回復する時間が取れる職場にする(外に出れる時間が長く取れる。)
だと先ほどお話しました。
そのため顔のひきつり具合によって自分の疲れのバロメーターがわかるようになりました。
疲れがたまると誰でもいつものようには動けません。
わたしの場合は、人に優しくできなくなります。
またパフォーマンスが下がり物事を判断するのに時間がかかったり、投げやりな気持ちになってしまいます。
しかしそれも仕方のないことです。
HSPは他の人より疲れやすいので、疲れやすい自分を受け入れることが大切です。
わたしの場合、疲れがたまり始めたらゆるゆる思考です笑
保護者対応は必要なことだけ話せればいっか。
もうあの仕事は明日やろ
仕事終わったら、自分にご褒美買って帰ろう!何、買おうかな〜
こんな感じです。自分がHSPだと知る前は、こんな手を抜く自分が許せませんでした。顔がひきつる自分も許せませんでした。
自分を正しく知ることは大切だと実感しました。
HSPである自分をもっと好きになりたい!という方はコチラの記事がおすすめです。HSP=個性として自分らしく生きてほしいという願いをつづっています。
まとめ
今日は「顔のひきつり」の原因と治し方についてお話しました。
途中でもお話したとおり、顔のひきつりの原因は他にもさまざまあると思います。今回はわたし個人の気質から導き出された解決策です。
顔のひきつり=気質によるものではございません。
しかし私と同じ原因で顔のひきつりが起こっている人がいたら、この記事を読んでその原因を知るきっかけになれが嬉しく思います。
さいごに少し森田療法のはなし
わたしは社交不安障害・視線恐怖症をわずらっていたとき「森田療法」を治療法に取り入れていました。
不安障害は、自然にわき起こる恐怖や不安を排除しようとやりくりしてしまうことから症状に繋がっていきます。
恐怖や不安などの感情は自分でコントロールすることはできないので、森田療法ではそれらの感情を「あるがまま」にしておくことが大切だといっています。
ここからは個人的な気付きや意見となりますが、わたしにとっては大事なことなのでお話させていただきます。
自分がHSPだと知り、自分の疲れやすさや、不安を感じやすい気質も「あるがまま」に受け入れることが大切だと思うようになりました。
自分の気質をあるがままに受け止めることで、顔のひきつりもあるがままにしておくことができるのです。
あんなに怖かった原因不明の「顔のひきつり」も、いまはあるがままにできています。
顔のひきつりは、ずっと前から悩んでいたものです。記憶では小学校の頃から、顔のひきつりがありました。
小さい頃から人に気をつかったり、周囲の刺激に疲れて顔がひきつってしまっていたんだなあと思います。
長い間、よく頑張ってきた自分を褒めてあげたいです。
ではこの辺で終わります。お読みいただき、ありがとうございました。