威圧的な上司にビクビクしてしまう
怖い上司がいて仕事に行きたくない
このように職場に威圧的で怖い上司がいてお困りの方はいませんか?
職場にそのような上司がいると仕事に行くのが億劫になったり、上司と顔をあわせるのが怖くなったりしてしまいますよね。
上司は選べるものではありませんし、自分で上司の性格や気質を変えられるものでもありません。だからそんな上司の元で働く人はストレスがたまっていく一方!!
でも実はそんな上司と上手く向き合う方法があります。
上司は指導者・教育者として未熟で、上司自身に人間としての弱さがあります。そんな上司の弱さを知ると上司との向き合い方がわかります。
また自分自身のことをまだよくわかっていない方は、自分自身の理解をさらに深めることによって苦手なことに対しての上手な逃げ方もわかってきます。
とはいうわたしもかつて威圧的な上司に悩んだ過去があります。
わたしは2021年現在、保育士として働いています。
わたしはこんな園長先生の元で働いた経験があります。
- 人によって態度を変える。(仲が良い人にはオブラートに包んだ言い方をして、そうではない人にはストレートにいうなど)
- 気分によって態度が変わる。
- カッとなったときに、否定的な言葉で精神面を攻撃してくる。
など。
最初はその園長が怖くていつもビクビクしていました。
しかし自分がHSP気質があるとわかり、威圧的な上司の性格傾向をつかむことで、そんな上司との向き合い方がわかるようになりました。
上司を怖いと感じる要因は次の2つです。
●元から怖いものに強く反応する気質の持ち主である
●自己肯定感が低く、相手の機嫌を気にしすぎてしまう
わたしはこのことについて理解を深め、自己肯定感を高めていく中で、今では上司と程よい関係性を築けるようになりました。
|この記事では、威圧的な上司との向き合う方法を学ぶことができます|
この記事を読むと距離感の保ち方、話すときの態度、上司と接するときの心構えなど、たくさんの方法を知ることができます。
なお今回の記事はHSPという気質に焦点を当ててお話しているところもあります。「相手が怒っているのを察しやすい」「相手の怒った表情や言葉がとても苦手」という方はHSP気質があるかもしれません。HSPについてもぜひ学んでみてください。
関連記事:【診断テストあり】HSPの特徴や気質について説明します。正しく知って繊細な自分を好きになろう
関連記事:HSP気質でお悩みの方必見。ありのままの自分を受け入れて自分らしくいきていこう
目次
威圧的な上司のタイプ
まずは威圧的な上司の特徴を書き出してみたいと思います。
あなたの上司に当てはまるものはありましたでしょうか。
こんな上司がいたら萎縮してしまうのも仕方がありません。
顔を合わせることも怖くなってしまうと思います。
威圧的な上司が苦手な理由
怒られるだけで落ち込んでしまう性格、なんとかならないかな
こんな上司にビクビクなんてしないで堂々としていたい
怒られてもケロっとできる性格、怒られても前向きに考えられる性格だったらいいのに・・
そんなことを考えたことはありませんか?
「そんな理想の自分になりたいのに、なれない。」
それにはもちろん理由があります。
ではここからは威圧的な上司が苦手な理由をHSP気質の観点も含めてまとめていきたいと思います。
苦手な理由① 「怖さ」を察しやすい気質
まず自分の気質に着目してみてください。冒頭でお話しましたが、わたしはHSPの気質があります。
HSPとは生まれたときから、繊細で刺激に敏感な人のことを言います。
苦手な上司に対して、次のような反応があるのであればあなたはHSP気質があるかもしれません。
●機嫌が悪いのをなんとなく察することができる
●相手の足音や、物を机に置いたときの音を聞いて「怒ってるのかな?」と予測することがある
●相手の言葉のチョイスやや言葉の速さなどで相手が「不機嫌なのでは?」と考えてしまうことがある
●相手に言われたことを後から悶々と考えて反省したり、後悔したりすることが多い
●1度にたくさんのことを怒られ、頭がパンクすることがある
●怖いと思う相手に見られると実力を発揮できない
など。
これらのことに当てはまるものが多ければ、あなたはHSP気質があるかもしれません。
HSPは刺激に敏感です。HSPさんにとって「怖い上司」そのものが強い刺激なのです。
さらにHSPさんが苦手な刺激を以下にまとめます。
【苦手な音】・・HSPさんは音に敏感な方が多いです
●怒鳴り声
●大きな足音や扉を閉める音、物を置くときの物音
●相手のイライラしているときの声量や語尾の強さ
【苦手な空気感】・・HSPさんは「なんとなく」の雰囲気や気配を察しやすいです
●険悪な空気
●相手が怒っているであろう雰囲気
●監視されている・見られている気配
【苦手な情報】・・HSPさんは物事をゆっくり考えます。そのため一度にたくさんの情報を処理することが苦手です
●「あれしろこれしろ」とたくさんの要望を出されること
●早口言葉(情報が早く流れ、情報量も多いから)
●自分の能力より高いものを求められること
いかがでしたか?自分に当てはまるものはありましたでしょうか?
気質は生まれもったもので、自分で変えることはできません。
病気でもないので直すこともできないのです。
怒られてビクビクしてしまう自分や堂々とできない自分に嫌気がさしてしまう方もいるかもしれません。
ですが威圧的な上司を「怖い」と感じてしまうのは、気質上、仕方のないこと。と受け入れることができると、少し気持ちが楽になってくると思います。
これができると下の項目の「自己肯定感を高める」ことにもつながっていきます。
苦手な理由② 自己肯定感が低い
自己肯定感が低いと、怒られた時に自分自身を否定されたかのように捉えてしまう場合があります。
自分を否定されることは怖いことですので、どんどん萎縮してしまうのは無理もありません。
自己肯定感が低いと「自分はダメな人間なんだ」と自分を下げた見方をしてしまいます。
また、「もっと頑張らなければ他の人に認めてもらえない」という強い承認欲求をもってしまいます。
そのため理不尽で、人格を否定するような怒られ方であったとしても、
いや、わたしがあの時ああしていれば怒られなかったかもしれない。わたしが悪かったから怒られたんだ。
あんな怒り方しなくても・・。でもわたしの力不足だからいけないんだ。もっと頑張らなくてはいけない。
このように自分のせいだと自分を責めたり、期待に応えようと無理してしまうことがあるのです。
自己肯定感が低い人は理想が高かったり、相手に認められようと他人軸になっている人が多いです。
①まずは弱い自分を受け入れる(ありのままの自分を受け入れる)
自己肯定感を高めるためには弱い自分を受け入れていく必要があります。怒られて萎縮する人の中には「ビクビクして情けない」「他の人は怒られても平気な顔していて羨ましい」と思っている方もいるでしょう。
でもビクビクするのも自分、その後凹んでしまうのも自分とありのままの感情や自分の姿を受け入れることで、自己肯定感を高めていくことができます。
②自分軸で考える
怒られたくない、認められたいという想いから、相手の機嫌を伺ったり、機嫌をとって相手に自分を合わせてしまうことがあります。
気になるのはいつも相手になってしまうので、怒られた内容の本質は考えられていない場合が多いです。
そのような時は相手の機嫌や態度に左右されずに相手の言いたいことを切り離して考えましょう。
そうすれば「言われたことを直せばいい」「次は同じことを言われないように気をつけよう」と自分軸でシンプルに受け止められるようになります。
〈対策3選〉威圧的な上司とはこう向き合う
威圧的で、人格を否定してくるような上司に対して機嫌を伺ったり、認められようと頑張ったりしていては精神的につらくなっていきます。
上司は神様でも会社の絶対的存在でもありません。
上司は役割を与えられたただの人間です。
自分を守るためにも、威圧的な上司に近付くのではなく、距離をとる工夫が必要になってきます。
ではここから、威圧的な上司に対しての対策をみていきたいと思います。
対策① 働き続けなくてもいい
対策の一つとしては仕事を変えるということが挙げられます。威圧的だったり、意地悪な上司の元で働いていたら身が持ちませんよね。
仕事を辞める=負けではありません。
仕事を辞めたら他の人に迷惑がかかる
1年経ってないのに辞めるなんて社会人としてダメだ
真面目な方はそんなことが頭に浮かぶと思います。
でも健康を守るという点では大事な決断になります。
そして社会って、人が辞めても何だかんだ回るようになっているんですよね。
仕事に向かうだけで足が震える、仕事のことを考えると涙がでるといった状態であれば無理に働き続けることは身体に良くないです。心の健康を優先して仕事を辞めることも大事な選択肢のひとつとなってきます。
対策② 近づいていかない
上司に「認められたい」「嫌われたくない」といった気持ちから、怖いと思っている上司に対して自ら近づいていってしまう方がいます。
例えばひどいことを言われているのにヘラヘラ笑ったり、上司のご機嫌を取るために話しかけたり・・
わたしも前まではそうでした。
しかし自分を傷付けるような人、人格を否定してくるような人からは意識的に離れましょう。そんな人に近付いていく必要はないのです。
離れたからといって何も問題はありません。
離れていったら上司にさらに目を付けられるんじゃないの?
そう考える人もいるかもしれませんね。
でも実際は
「怒る部下がいなくなってつまらない」
「なんか最近怒っても反応してくれないから怒りがいがない」
くらいにしか上司は思っていないものです。
なので必要な報連相だけきちんとすればOKなのです。
対策③ ひるまないようにする
威圧的なタイプの人は、おどおどとした態度をした人を見ると余計に漬け込んでくる傾向があります。そうやって上司は自分に力があることを示そうとします。
なのでひるんだ態度を相手に見せないようにしましょう。
威圧的な上司に対してはこんな態度でいることがオススメです。わたしも実践していて、上司とは程よい距離を保つことができています。
●「へ〜、そうなんですね〜。」と程よいてきとうさを出して返事をする。あまりにもそっけない態度だと突っ込まれてしまうので、”程よく”が大切です。
●視線をぼかす感じで相手を見る。視線を定期的に外す。じっと見てると相手のペースに巻き込まれてしまうので、程よく目を合わせていきましょう。
●内容だけを聞きとることを意識する。相手の威圧的な態度や口調は切り離して考える。
このような態度でいると、怒っている上司はつまらなくなって、徐々に引き下がっていくでしょう。
威圧的な上司の心理
ここで威圧的な上司の心理を箇条書きにしてまとめてみたいと思います。
●上司という権力を間違った使い方をしている。
●自分に自信がないから、虚勢を張ることで、自分は「力がある人」「偉い人」と思い込ませたい。
●他の人の評価を下げることで、自分の立ち位置を保とうとしている。
●他でうまくいかないことを怒ることでストレス発散している
威圧的な人にはこのような心理があるようです。
本来であれば上司としての役職についたからには、上司は役職に適した立ち振る舞いや指導方法を学ぶ必要があります。
学んでこなかった場合は、上司自ら
「上司としての人間性を学ぼう」
「マネジメントを学ぼう」
という気持ちにならない限り、何も変わらないのです。
まとめ
今回は威圧的な上司が苦手な方に向けて、その理由と対策についてまとめました。
●威圧的な上司が苦手な理由
- 【「怖さ」を察しやすい気質】今回、HSP気質について紹介しました。HSPさんは繊細で刺激に敏感です。HSPさんにとって上司そのものが強い刺激で、上司の怒鳴り声、否定的な言葉、怒った表情、怒られそうな雰囲気なども苦手な刺激となります。
- 【自己肯定感が低い】自己肯定感が低い方が怒られると「自分はダメな人間なんだ」と自分を下げた見方をしてしまいます。また、「もっと頑張らなければ他の人に認めてもらえない」という強い承認欲求をもってしまいます。
●〈対策3選〉威圧的な上司とはこう向き合う
- 【働き続けなくてもいい】仕事を辞める=負けではありません。心の健康を優先して仕事を辞めることも大事な選択肢のひとつとなってきます。
- 【近付いていかない】自分を傷付けるような人、人格を否定してくるような人からは意識的に離れましょう。
- 【ひるまない】威圧的なタイプの人は、おどおどとした態度をした人を見ると余計に漬け込んでくる傾向があります。上司と話をするときは、てきとうにうなずいたり、視線をそらすなどして、相手の望む態度にならないようにしましょう。
わたしも最初は威圧的な上司が怖く、毎日ビクビクしながら働いていました。
しかし「怖い」と思うのは気質上、仕方のないことと諦め、上司の望む態度を取らないようにしていくうちに、上司はつまらなくなったようであまり怒らなくなりました。
相手を飽きさせることも本当に大事なので、ぜひ意識してみてください。
途中で何度かお話させていただいたHSPについてですが、HSPさんには「怒られることが怖い」という方が多くいらっしゃいます。
その詳細をまとめた記事もありますので、興味のある方は「【心理分析】怒られるのが怖い。これって何かの病気なの?それ、HSPの気質が関係しているかもしれません。」こちらの記事もご覧ください。